2011年12月2日金曜日

税制から世の中が見えてくる

おはようございます

//一言自己紹介//
チーズケーキに目がないです
税理士の大野賢二です

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23年11月10日の民主、自民、公明の3党合意により

復興増税法案が提出され、

23年11月30日成立されましたね



税務の畑で仕事をしている関係上

こういう情報が得られやすい環境ですし、

関心を持ってアンテナを張っているわけなのですが


業界人以外の関心の低さや

マスコミ報道の視点など、本当に考えなければならないことは

確実に別次元にあるとつくづく感じます


所得税に関しては、特別税として

当初の国債償還にあわせての回収財源として10年間で4%の上乗せ税率だったのが

今回の修正合意で25年間で2.1%の上乗せ税率に修正されました


経済状況に応じて負担を対応させなければという考えによるものでしょうが

これは、今後発生する所得から負担してもらおうという発想

今までのストックはまるで無視

今後の出てくるお金でどうにかしようかというわけですよね

現在の個人金融資産は1400兆円にも上るらしいのに

国民は、

増税はイヤだ

国が何とかしろ

無駄遣いをなくせ

議員、公務員を減らせ

と、マスコミを中心に感情論ばかりな気がします




本来、国と国民は表裏一体で、

そもそも国とは

漫画のワンピースでも言われるように「人」だと


「官」と「民」が分離してから

いつの間にか、世間と社会がずれて来て

税負担というものが搾取のように思え

納税は、議員や公務員への無駄な給料なんかに払えるか、と感情論になったり

税金に対する嫌悪感

凄すぎですね



こういう一大事なときにこそ

税制を政局のネタにせず

本来のあるべき国家のために使って欲しいと思います


将来世代への先送りではなく

現在世代でなんとか辛抱して分け合って

分かち合っていける心意気にならないものか・・・


皆、人として接すると良い人のはずなのに

納税者や一個人となると、考えが別個になってしまう




現在の与野党の力関係は

参議院が野党が占めているため

ねじれ国会になっています


今回の3党合意の背景は

自民党と公明党が民主党の改正案に反対し

民主党の思い通りにさせないことがありました


自分は特定の政党を支持しているわけでないですが

今回の自民党公明党の反対については

どうしても疑問を感じてなりません


とくに税制改正に関することには

不公平税制を是正していこうという民主党の方向性に

徹底的に抵抗しているように思えるからです


たとえばたばこ増税に関してなど

自民党の票田のヒトツにタバコ農家があるから

タバコ増税に大反対していると

また

国税通則法の改正案や納税者権利憲章の制定など

税の後進国といわれている日本の

新たな夜明け的な改正をおじゃんにしました



国民の代表である議員や政党

彼らは自分たちだけのことを考えているわけではありません

キチンと国民のことを考えています

ただその「国民」というのは支持してくれている「一部の国民」のことです

支持層のことを考えないと選挙に受からないことは誰でもわかっています

考える根拠が、自身の地位を守ることから来ている


でも、本当の原因は

支持する「一部の国民」の国に頼りすぎる依存精神なのではないでしょうか?

税金を負担するのやイヤだ

増税は反対だ

経済を良くしろ

公共事業を増やせ

交付金を増やせ

助成金、補助金が欲しい


個人に限らず各種業界団体

経団連をはじめ色々な組合、協会

みんな政治とつながっています


政党は自ら生き残るためお互い協調関係を保ちます

こういう市民意識が変わらない限り

本当の意味で良い日本にならないと思います



本当なら

気持ちよく税金を払いたい

より良くなる日本のために税金を使って欲しい

あたりまえの感情です


でも現実は違う

それは政治家だけの責任ではなく

あまりにも依存してきた政党支持者層

そして

あまりにも無関心になりすぎている選挙にも行かない不支持者層

投票率を見れば半分が

期待していない

支持できる人が居ない

興味がない

国民ばかりです

これは自分のことを棚にあげず

自分自身についても言えます

今までは本当に無関心でした



ただし投票率が上がれば良くなるかというとそうでもない

投票率が上がれば必ず保守的な考えが通ります


劇場化されてお祭りのような選挙に感情論だけで投票しない

もっと理解して、マスコミの報道の惑わされない

事実が見える状態、それが理解できる状態で投票できる

国民の資質向上が一番重要なことだと思います


こういう事が見直され、そして皆が

市民意識を持って

関心を持って勉強していかない限り

いつまで経っても国は良くならない

震災後、特に感じる想いです


税制は国の根幹です

我々税理士は税法を取り扱うがために

特にそういうことに関心があるだけなのかもしれません



そんな想いの中

昨日の山本守之先生の話はとても興味深く聴くことができました

大きく二つのテーマ

1.判決・裁判例からみた租税法の解釈基準のあり方

2.H24年度改正の方向を探る・H23年度改正の経緯を考える


色々な裏話も含めながらの解説は

生ならではの臨場感でした

詳細は書きませんが

最後に先生がおっしゃっていた言葉が印象的です


「モノを言う税理士になって欲しい」


言いたいことをいうと

勿論、干されます

そこを恐れずに言い続ける

これが信念なんだな、と改めて感じました


間違っているとか

正論だとかそんなのは関係ないですね

要は自分はどう考えるのか

間違っていたら正せばいい


何も考えず

何も言わない

そっちのほうがよほど悪い


とにかく

これからは自分の考えをもっと出して行きたいと思いました



チャーチルの言葉でこういうのがあるそうです

「次の選挙だけを語るのはポリティシァン(政治屋)であり、

次の時代を語るのはステーツマン(政治家)である」


本当の意味での政治家が育まれる環境と

有権者の質が向上する教育の発展に期待したい

出来うることなら貢献したい

税の作文を読んでみると、

大人になった自分の心の荒み具合が身にしみるかもしれません


消費税増税の前に必ず選挙があります

次の選挙は本当に大切な節目となるでしょう


自分たちはそういう時代に生きています

一言ではなく

自分たちが今現在、世の中を作っていっているのですね


私たちは

時代の当事者なのですね



思いもよらず熱くなり

長文失礼しました


なんとも個人的な意見をぶちまけてしまいましたが

ここまで読んでいただいてありがとうございました


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今日もお読みいただき
ありがとうございました!

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【今日の予定】
一日:大掃除
夜:バスケ


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